中国のポータルサイト・百度に1月31日、「魯迅が日本人からこんな風に思われているとは、思ってもみなかった」とする記事が掲載された。

 記事は、以前中国の小中学生100人に近代中国を代表する文豪・魯迅を尊敬するか聞いてみたところ、8割以上が「尊敬する理由がわからない」、9人が「魯迅が何をした人物なのかわからない」と回答し、「魯迅の文章が好きだ」と答えた子どもはわずか3人しかいなかったと伝えた。

 その上で、魯迅が日本で5年間生活するなど日本とのかかわりが深かったことを紹介し、「日本の子どもたちも中国の子どもたち同様に魯迅について知らないだろうと思っていたのだが、自分の考えが愚かだった」としている。

 そして、日本において最も受け入れられ、人気がある歴史上の中国人がまさに魯迅と言っても過言ではないと指摘。日本の中学校の国語教科書には、魯迅の作品である「故郷」が収録されているほか、かつて魯迅が留学した仙台医学専門学校、現在の東北大学には現在もなお魯迅の入学許可証や成績表、ノートなどが保管されており、当時住んだ家屋も度々の補修を重ねながら完全な形で残されているのだと紹介した。

 さらに、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏も魯迅について20世紀のアジアで最も偉大な作家であり、偉大な革命家、思想家、そして愛国主義者だったと高く評価していると伝えた。

 記事はかつて一戦交えた敵国の英雄とも言える魯迅は日本人にとって恨みの対象になりそうだが、実際日本ではそれを超越して尊敬の対象として扱われていると説明。「自分の見識、器量の狭さにしばし何も言えなくなってしまった。日本の人びとが魯迅文化をリスペクトしてくれていることに対して感謝したい」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)