経済規模が日本の約3倍にまで拡大した中国からすると日本は衰退してしまったように見えるようだ。しかし、中国メディアの捜狐はこのほど、「これが衰退した国と言えるだろうか」と題して、実際にはまったく衰退してはいないとする記事を掲載した。
 
 2010年に中国は国内総生産で日本を追い抜き、その後も急激な成長を続けたことで、日中のGDPの差は約3倍にまで拡大した。スマートフォンやフィンテックをはじめ、世界的な影響力を持つ中国企業も増えているほか、宇宙開発や量子コンピューターなど中国が世界をリードする分野も増えつつある。

 それだけに中国人からすれば「日本は衰退している国」に映るようだが、記事は、今なお「日本企業には学ぶべき点が多々ある」とし、「日本が衰退した」という認識のままでは大切なことを見落としてしまったり、見誤ったりしてしまうと指摘した。

 続けて、日本企業に学ぶべき点として「まじめにこつこつと1つのことに打ち込む」ことを挙げた。少し利益が出るとすぐ盲目的に投資を拡大する傾向がある中国企業は、往々にして企業寿命が短いが、この点で日本は老舗企業が多いと指摘している。

 さらに、「基礎研究に力を入れていること」も日本企業の強さの秘訣であり、学ぶべき点だと紹介。中国の大企業は技術の応用という点で優れていて、大きな成功を収めていると言えるが、日本は技術の応用を重視するだけでなく、基礎研究をより重視しており、これが企業の底力となり、ひいてはノーベル賞受賞者を多く輩出するという結果につながっていると論じた。

 「日本は衰退した」というのは、中国のみならず日本国内からもよく聞かれる論調だ。しかし、表面的には衰退したように見えても、実際のところ日本はまだ大きな力を有していると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)