新型コロナのパンデミックで、世界中で貧富の格差が拡大しているという。もともと地域間格差が大きい中国では、農村での生活はより厳しくなると予想されている。そのぶん、日本の田舎は豊かに感じられるようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、ある中国人が自身の経験をもとに「日本の田舎は貧しくない」と紹介する記事を掲載した。

 「田舎は貧しいもの」という概念は、中国では常識になっているという。記事の中国人筆者は、日本の友人に招待されて「日本の田舎」を訪れた体験を紹介し、「田舎は貧しいもの」という概念が覆されたと伝えている。東京から電車で1時間程度のところにあるこの「田舎」に到着した筆者は、一目ですぐに豊かさを実感したそうだ。

 まず、目に入ったというのが、「戸建て住宅が立ち並び、人々が公園で思い思いの時を過ごしている」様子だ。中国では戸建ては富裕層しか買えないタイプの住宅だが、日本では平均収入からすると比較的安く購入でき、中国ほど住宅購入は負担にならないと紹介。また、田舎なのにスーパーやコンビニ、ケーキ店などなんでもあり、複合商業施設にはガソリンスタンドまで併設されていて、「都市と何ら変わるところがなかった」と感動を伝えた。

 それだけではなく、農村部はあまり道路が整備されていない中国と違い、道路が広くてきれいだと紹介。主な移動手段が車なのも、農村部ではまだそれほど自動車が普及していない中国とは大きく違うと言えるだろう。また、日本は農業の機械化が進み負担が軽減されているので、田舎の人には木を植えたり花を育てたりするゆとりまであるとした。
 
 記事の中国人筆者は貧しい中国の田舎を憂いながらも、いつか都会との格差が縮まり日本のようになると信じている、と締めくくっている。しかし、ただでさえ都市部と農村部の格差が広まっている中国では、コロナがそれに追い打ちをかけている。この差を縮めるためには、抜本的な解決策が必要になるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)