中国メディア・澎湃新聞に28日、「遠出ができない今、日本の国宝級画家と一緒に癒しの旅に出かけよう」とする記事が掲載された。

 記事は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に続いている中で、海外旅行に出かけることはほぼ不可能な状況であるとした上で、日本の国宝級画家・安野光雅氏の絵画を通じて「世界旅行」を楽しむことができ、心の癒しや旅の喜びを得ることができると伝えた。

 そして、昨年12月に94歳で亡くなった安野氏について、島根県津和野町の田野で育ったこともありその作品には自然の純真さが永遠にとどめられていると紹介。「どのスポットを描いた風景画にも一つのストーリーがあり、そして文化的な香り、自然の美しさが込められており、見る物を世界旅行へといざなってくれるのだ」とその作風を評している。

 その上で、中国でも翻訳されて発売されている安野氏の作品の中から、オランダ・アムステルダム、ドイツ・ハンブルク、フランスのモンサンミシェル、英国のリバプール、スイスのモンテローザ、イタリアのフィレンツェといった場所の風景画を紹介し、解説を添えた。

 記事は、安野氏がこの世を去ったことを惜しみつつ、安野氏が残した生活に対する考え方、世界の風景画にはなおもあふれんばかりの「癒しの力」が宿っているとした。そして、新型コロナに苛まれている現在の世界において、安野氏の作品が持つ温かい自然のパワーが、人びとに癒しや心の安らぎを与えくれることだろうと結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)