日本人の食卓には今や、様々な中国料理が浸透している。マーボー豆腐や回鍋肉、餃子など挙げればきりがないが、小籠包も人気の高い中国料理の一つだ。中国メディア・澎湃新聞は25日、日本に赴いた上海の小籠包職人が、日本での小籠包人気ぶりに感激したというエピソードを紹介する記事を掲載した。

 記事は、先日上海市無形文化遺産代表伝承者リストが発表され、小籠包職人の陳亦鴻さんがその中に含まれていたと紹介。陳さんは徒弟制度の下で伝わってきた上海名物・南翔小籠の技術を受け継ぐ7代目であると伝えた。

 そして1992年に18歳で師匠について修行を開始し、下積みを経て小籠包作りの技術を磨いた陳さんが2006年に、南翔小籠の海外1号店である東京・六本木の南翔小籠館へ料理長として赴いたことを紹介した。陳さんは日本の客と積極的に交流するために、休み時間を利用して日本語の勉強にも励んだとのことだ。

 記事はその上で、日本に赴いた陳さんが「喜び、感動したこと」として、日本で小籠包が非常に喜ばれ、多くの日本人客が小籠包に舌鼓を打った後でコックにお辞儀をして感謝を示してくれ、お礼のプレゼントを用意してくれる客さえいたことを挙げたと伝えている。

 陳さんは日本で4年間働いた後、10年に上海に戻って新しい小籠包の開発に取り組み始めたという。様々な材料、味、色彩を用いて試行錯誤を繰り返し、最も適した材料の比率、皮の色合いを見出して初めて客に提供するという職人気質ぶりであり、「質を守りつつ、絶えず新しいものを生み出すことで、南翔小籠の素晴らしい香りや味をさらに広げていく」ことが、陳さんの揺るぎない信念だそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)