2010年に国内総生産(GDP)で中国に追い越された日本。その後の10年間で日中のGDPの差は大きく開いた。しかし、中国メディアの捜狐は20日、日本が衰退したかのように見えるのは「うわべの現象」に過ぎないとする記事を掲載した。「日本は本当の経済力を隠している」と主張している。

 記事はまず、日本はバブル崩壊後にいわゆる「失われた20年」を経験したと指摘。多くの有名企業の業績が悪化したことは、日本の衰退を印象付けたとしている。しかし、日本はこの20年の間に「発展の重心を伝統的な業界と比べ、より利益が多く、安定しているハイテク産業へと転換していた」と分析した。そして、この事業転換は成功し、多くの企業が大きな利益を上げるようになったと伝えている。

 それなのになぜ日本経済はパッとせず、GDPはあまり増えていないのだろうか。記事は、「海外に資産を持つようになった」からだと分析。2019年末の日本の対外純資産残高は約364兆円と過去最高となっており、これは中国の約231兆円と比べると1.5倍だと指摘した。

 それで、日本のGDPはほとんど成長していないのに日本人の生活が豊かなのは、この対外資産のおかげだと記事は分析。GDPと対外資産を合わせると日本はかなりの経済力になるため、日本は実力を「隠している」だけだと論じている。

 最後に記事は、現在は好調の中国経済も、将来的には問題に直面する可能性があるため、日本の危機への対応力は中国も学ぶに値すると結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)