中国のポータルサイト・百度に22日、「日本の寝台列車を見たら、実際に乗りに行きたくなる」とする記事が掲載された。

 記事は、近年中国では自動車を購入する人が増えており、多くの大都市では激しい交通渋滞と大気汚染が社会問題になっていると紹介。これに対し、列車での移動は安全かつ便利であり、ひとたび乗ってしまえばスムーズに目的地まで移動できるうえ、その間美しい景色を楽しみながらくつろぐことができるとした。

 また、長距離の旅行であれば今なお多くの人が寝台列車を利用すると伝える一方で、中国の寝台列車は通常は3段ベッド、一等車両でも2段ベッドになっており、個々の乗客に与えられる空間は非常に狭いと指摘。また、車両内にはカップ麺をはじめとする様々な食べ物のにおい、足のにおいなどの悪臭がごちゃまぜとなり、場合によってはじっくり休息をとることが難しいと伝えている。

 その上で、隣国日本の線路上を走る寝台列車は中国とは全く異なり、非常に快適な設えになっていると紹介。個室の空間が広く取ってあり、それぞれに机や椅子、そしてカーテンが用意され、プライバシー対策も十分に行われているとした。

 さらに、特に注目するポイントとして、日本の寝台列車には1両ごとに独立したトイレが設置されているために、中国の寝台列車のようにいつ空くともわからないトイレの前で長時間待つような「危機的状況」も起こらないことを説明。しかも乗務員が定期的に清掃を行うため、トイレ内に悪臭が立ち込めることがなく、なおかつ用具も衛生的なのだと紹介した。

 昔は夜行列車が唯一の長距離移動手段だったが、時代の流れとともに飛行機や高速鉄道などより速達性の高い乗り物が普及し、日本では長い乗車時間を要する夜行列車は徐々に淘汰されていった。そして今や夜行列車の移動が一種の「ぜいたく」となった。今は旅をすることが難しい状況だが、収束した暁にはゆったりと夜行列車の旅を楽しみたいものである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)