日本料理と言えば、真っ先に「寿司」を思い浮かべる中国人は多いだろう。握った米の上に刺身を乗せただけの簡単な料理だと考えている中国人は少なくないようだが、寿司はシンプルなだけに実際には極めて奥が深い料理だ。中国メディアの快資訊は18日、寿司職人の小野二郎氏について紹介する記事を掲載し、「日本人は時間をかけて寿司を特上の料理へと昇華させた」と伝えている。

 記事は、小野氏が経営する東京銀座の「すきやばし次郎」は、座席数が少なく値段は超高級だが、なかなか予約も取れないほどの人気店だと紹介。客の多くが期待して来店し、食後は「一生待つに値する寿司だ」と絶賛するという。

 このような高い評価を受ける理由として記事は、この店の弟子は、最初の数カ月をかけて熱いおしぼりを出すことから学ぶと紹介。熱いおしぼりを絞れるようになって初めて魚を触らせてもらえ、10年経ってようやく卵焼きを作れるようになり、寿司を握らせてもらえると伝えた。この「基礎」が一流の料理人になるために非常に重要だと小野氏は考えているという。

 また、小野氏自身も指を守るためにいつも手袋をしていること、最良の食材を仕入れるために自ら市場へ出向いていることを紹介。さらに、客の性別や年齢、職業、身分に合わせて座席を手配し、客をよく観察して客に応じた味や大きさの寿司を出すようにしていると伝えた。例えば、女性に対しては小さめに握ることや、左利きの客には寿司を置く位置も変えるという。

 それで記事は結論として、「すきやばし次郎」が人気である理由について、「一生かけて技術を学び、最良の食材だけを使い、最高の品質を研究し、恭しく気遣いにあふれた接客で、最高の品を提供することに専念している」からだと分析。そして、寿司が非常に高い地位を確立できたのは、小野二郎氏のような素晴らしい職人が寿司の地位を高めてきたからだと強調した。

 日本の一流の寿司職人のように「何十年も1つのことに真摯に取り組む」のは極めて難しいことだ。何事もすぐに結果を求めたがる傾向があると言われ、職業をすぐに変える人も多いと言われる中国人にはとても真似のできない職人魂と言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)