中国の教育において普遍的にみられる傾向の1つに、「危険なものや面倒なものはすべて禁止する」ということがある。例えば、一定のリスクがあり面倒な修学旅行は、中国の学校ではほとんど行われていない。

 また、体育の授業も子どもたちが怪我をするリスクがあり、実際に怪我をすると保護者が学校に怒鳴り込んでくるケースも多いと言われる。そのためか体育の授業も積極的に行われていないのが現状だが、中国メディアの百家号は14日、教育という点で中国は日本から学ぶべきだとする記事を掲載した。

 記事はまず、日本の学校教育では中国のように「危険なものや面倒なものはすべて禁止」することはないと紹介。修学旅行を通して多くのことを子どもたちに学ばせたり、授業で包丁を使って料理を学んだり、家族も参加する運動会を行ったり、クラブ活動を行ったりと、中国からすると「面倒で危険を伴う」ことを積極的に行っていると伝えた。

 そのうえで、「教育」とは、子どもの「道徳、知力、体力、美意識、労働力」を全面的に培うことを意味するが、中国の場合は「口頭のスローガン」だけで実質が伴っていないと批判。テストの成績だけで子どもの優劣を判断する中国の問題点を指摘した。

 さらに、優れた教育を実践するためには「面倒」を避けるべきではないと主張。教室に閉じ込めて勉強させることは、外に連れ出して体験学習させることよりずっと簡単ではあるが、人的資源や物資を投入し、良い計画を立ててリスクをできるだけ減らしたうえで、積極的に子どもたちを外に連れ出して体験学習をさせるべきだと論じた。

 記事の言うことは正論ではあるが、実際問題として、子どもが怪我をするなど何かの問題が発生すると学校や教師の責任が問われるため、学校としてはどうしてもリスク回避のため教室内で学ばせるだけになってしまうのだろう。日本のような教育を中国で実践するのは難しいのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)