2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、ほとんどの国では経済が後退したが、中国は2%程度の経済成長を遂げたという。日本経済との差はさらに開くことになりそうだが、今の発展した中国があるのは、日本のおかげだと言っても過言ではない。中国メディアの快資訊は16日、日本が中国に40年ほど続けてきた政府開発援助(ODA)を紹介する記事を掲載した。

 この対中ODAは、1979年から約40年にわたって行われた。外務省によれば、対中ODAは様々な形で3兆6500億円あまりを拠出しており、記事は「2018年に終了することが発表されると、ネットは日本への感謝と貢献をたたえる声があがった」と反響の大きさを伝えた。

 記事は、日本の支援のおかげで今の中国があると認め、「この恩は忘れない」と手放しで感謝するとともに「日本がこれほどの援助をしてくれた理由」を分析している。まず一般に言われているのは、形を変えた「戦争への賠償」だ。記事は「戦争賠償の請求を放棄すると表明したのは中国の寛容さであり、日本人は驚くと同時に深く感銘し、日中友好の基礎が築かれた」との見方を伝えている。

 しかし記事は、北方領土問題を抱える日本が「国際情勢」ゆえに計算のうえで中国と手を組もうとした側面もあると指摘している。また、ODAにより巨大な中国市場に進出できたメリット、アニメなど日本文化の輸出といううまみもあったとした。しかし、中国も利益を得たので「互いにとってプラスになった」と結論付けている。

 記事によると、このODA援助は日中関係の縮図になっているという。日中関係は、これまで利益の駆け引きで成り立っており、その時々で感情問題が入り込んできた。「今後は互いに利益を与え合う関係になってほしい」と結んでいる。米中貿易摩擦などを抱える中国は、日本に近づいておきたいのだろうが、ウィンウィンの関係になりたいのは日本も同じと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)