日本人の国民性は「知ろうとすればするほど奥が深い」として、中国人に興味を持たれているようだ。中国メディアの快資訊は12日、日本人論の祖と言われる「菊と刀」を基に、日本人の国民性を分析する記事を掲載した。米国人には不可解でも、中国人には理解できる部分があるそうだ。

 この本は、出版から70年以上経っているにも関わらず、今でも高く評価されている。記事は、「菊と刀」でよく知られているのは「矛盾した国民性」を論じた部分だとし、礼儀正しいのに好戦的、従順なのに不遜、保守的なのに新しいもの好きといった点は日本人の「矛盾」した国民性であると主張した。

 しかし、記事の中国人筆者によると、日本人の国民性は米国人には理解できなくても、中国人には理解できる部分があるという。例えば「義理」の概念がそうだという。「恩を受けたら、返す義務がある」という概念は中国にもあり、中国では「恩を返すのは最も難しい」という言葉があるほど、恩を受けるのは一種の「負債」である、と日本人との共通点を示した。

 ただ、「受けた恩をどうするか」となると、日本と中国とでは違いがあるそうだ。日本人は、恩を受けると負担になるので「他人に頼らないようにしている」が、中国人はむしろこの関係性を「利用する」と紹介。助け、助けられる関係性が生まれたら、その関係を利用し合い、損得勘定のうえに成り立つのが中国人の人間関係であり、中国社会であると伝えている。

 恩を「負担」に感じながらも、それを逆手に取って利用してしまうというのは、なんともしたたかな処世術だ。矛盾に見える日本の国民性は、米国人には理解しにくい部分もあるようだが、人間関係に関しては、中国の処世術の方が奥が深いのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)