日本の農作物は、安心安全と言われる。スーパーなどに並んでいる国産の農作物は泥などは綺麗に洗い落とされていて、サイズや色が揃っているほか、虫に食われていたり、痛んでいたりすることもまずない。それだけ質が高いと言えるが、中国人からすれば「そのぶん価格も高い」という。中国メディアの快資訊は9日、「日本の野菜はなぜ高いのか」を紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は日本に住んでいたことがあるそうで、日本は中国と比べて「野菜と果物がとても高い」と紹介。日本にいる時は「果物はバナナとリンゴしか食べられなかった」と振り返っている。確かに中国は野菜も果物も非常に安価であり、破格の安値を意味する「白菜価」という言葉もあるほどだが、日本ではその白菜でさえ高く、価格が高騰すると白菜泥棒も出る始末だと伝えている。

 物価の違いもあるとはいえ、日本の農産物が高いのは確かだろう。記事はその理由を、「政府が農家を保護しているため」と指摘。主に「関税による保護」と「所得補償」の2つがあり、農産物の価格は上がるが、おかげで農家は地方公務員と同程度の収入を得て安定した暮らしができると伝えた。中国では、農作物の価格が非常に安く、農家の現金収入が少ないため、大都市への人口流入が止まらないのが現状だ。

 なぜ、日本はそこまでして農業を守るのだろう。記事は「農協が力を持っている」ほか、地方票を軽視できない政治家が「選挙のため」に農家を守ると分析している。記事では指摘していないが、農業は食料安全保障の観点からも、ある程度の保護政策は必要だといえるだろう。

 中国でもある程度の農業保護政策は行われているようだが、それでも農業従事者の所得は非常に低い水準であり、都市部との格差は大きい。この面で中国はさらなる改革が必要なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)