少子高齢化社会を突き進む日本だが、実は2050年には中国の高齢者は4億人を超え、中国が日本を抜いて世界一の高齢化社会になる、との説がある。中国のポータルサイト百度が10日付の記事で「中国は、今こそ“介護のモデル国家”日本から学ぶべき」と記事にしている。

 まず記事は、日本の様々な介護施設を紹介し、日本の介護を「ハイテクとマンパワーを融合した介護サービス」と評している。「日本の科学技術はすすんでおり、介護ロボットや全自動の入浴介助マシーンもすでに何十年も前に開発されているが、それでも多くの介護施設は人による介護にこだわっている。ロボットは高齢者と会話することはできず、人とのふれあいもないため、日本では全自動化や機械化に慎重だ」と分析し、日本のような人間味のある介護サービスを目指すべきと述べている。

 さらに、現在介護の現場で起こっている深刻な人手不足についても言及し、日本が行っている介護人材対策について紹介している。日本では外国人技能実習生が「特定技能」の一つとして介護の現場で働くことができるようになってきている。また、高齢のヘルパーがまだまだ現場で活躍できる状況だ。記事はこうした状況を分析しつつ、「中国も高齢化社会に向けて突き進んでおり、日本を参考にした介護制度を作らなければならない」と論じている。

 中国もこのままでは介護従事者が不足するため、早急な対応が必要になるだろう。ただ、中国では国民健康保険制度や年金制度の整備が不足しており、今のままでは自費で介護サービスを受けなければならなくなるだろう。30年後に訪れる高齢化社会に向けた対策は重大な局面を迎えている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)