中国の貧富の差は極めて深刻な水準と言われている。一部の富裕層が大部分の富を占有する一方、約6億人は月収1000元(約1万6000円)以下の収入だと中国の首相が明らかにしている。低所得者の多くが農村部で生活していると言われ、都市部と農村部の格差も広がる一方だ。

 この点、日本の状況は大きく異なっていると言えるだろう。中国メディアの騰訊は3日、日本では都市部と農村部に極端な格差がなく、農村でも豊かな暮らしが可能な理由について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本では収入だけでなく、支出まで含めて考えれば農村部の方が都市部よりも豊かな暮らしが可能だと主張。この主な理由は、政府による保護政策が関係しており、農産物に対して補助金があるからだと分析した。しかも、日本では農産物の輸入を制限しているので、国産の農産物が高額で取引されていると説明し、それゆえ農家は高収入を確保できると論じた。

 こうした優遇政策があるので、日本では中国のように「働ける世代が都市部へ出稼ぎに出てしまい、村に残っているのは子どもと高齢者だけ」という現象は起きないと解説。日本の農村部は生活インフラもきちんと整備されており、生活環境は都市部に劣っていないので、多くの人が農村部に残って生活できると分析した。それで、農村部の経済も悪くはならないとしている。

 中国の貧しい農村部と都市部の格差は日本では想像できないほど大きい。記事でも指摘しているが、働ける世代はすべて出稼ぎに行ってしまい、子どもと高齢者しかいない村というのは中国全土に数多く存在すると言われる。こうした問題を抱える中国の農村部にとって、日本の農村部は目指すべき姿と言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)