中国のポータルサイト・百度に5日、「日本もドイツもかつてはパクリ大国だった」とし、製造業の発展においては、先行者の模倣というプロセスが欠かせないと論じた記事が掲載された。

 記事は、日本製品というと多くの人がまずデザインの良さや品質の高さを想起し、商品を選ぶ際には思わず日本のブランドをチェックしてしまうとした上で、「あたかも日本の製品はもともと優れていたような印象を抱くが、日本の製品もパクリから始まったことはあまり知られていない」と伝えた。

 そして、第2次世界大戦で焼け野原になった当時の日本は「食べる物があるだけで御の字であり、美しさや品質など顧みている余裕はない」という状況からの再出発だったとし、今や世界に名を馳せている日本の多くの企業が、掃除機やカメラ、バイク、食品などの外国製品の模造品もしくはデザインが酷似した製品を作ることで成長していったのだと説明した。

 一方で、当時の日本によるあまりにもあからさまなパクリに英国から非難の声が飛び出し、日本製品の不買運動が発生したと紹介。日本と同じく敗戦国となったドイツでも大量の模造品が作られ、英国などに輸出されていったとし、現在世界を代表する2大製造大国にも「黒歴史」が存在するのだと伝えている。

 記事はその上で、英国からの批判を受けた日本はそれまでの状況を反省し、オリジナルのデザインや風格を生み出す方向へと転換、欧米のデザインから学びつつ、国内のデザイナー育成に力を入れるようになり、やがて大手企業から様々な創意あふれる製品が生み出され、やがて「パクリ大国」のレッテルをかなぐり捨てることに成功したのだと紹介した。

 そして、日本の製造業がたどってきた歴史は、現在の中国の製造業にも重なる部分があると指摘。「日本の事例は、何もない最初の段階では他人の物を吸収するほかなく、分解や研究を重ねることによってやがてオリジナルの物を生み出すことができるということを教えてくれる」とし、これまで「パクリ大国」との誹りを受けてきた中国の製造業にも近年オリジナリティを持ったブランドや製品が生まれ始めており、今後さらに発展していくことだろうと結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)