「中国製造2025」を掲げているように、中国は製造業の高度化を目指しているわけだが、現状ではまだ日本に及ばない点が多いようだ。中国メディアの百家号は4日、「日本が作れるものは中国も作れるのに、なぜ技術力では日本に及ばないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、論文数や論文の被引用数などで中国は米国に次ぐ2位であり、日本を大きく引き離していると指摘。しかし、「切削工具」の分野だけを見ても、日本の製造業のレベルは非常に高く、中国はまだ追いついていないと言えるという。

 例えば、切削加工に使用する「エンドミル」の場合、中国の大手メーカーでは1万元(約16万円)ほどで購入できるが、日本製だと4ー5万元(約64ー80万円)もすると紹介。しかし、多くの企業が高額な日本製を使用しているそうだ。

 その理由について記事は、「中国産は品質がひどすぎるからだ」と指摘。寿命が短く、故障が多く、原材料の無駄も多くなり、コストが高くつくという。しかも、製品の合格率も国産の切削工具だと85%程度なのに対し、日本製だと95%以上になるという。そして、日本製を使用して作った製品は品質も高いと称賛している。

 では、中国ではこうした高品質の切削工具が作れないのだろうか。記事は「作ることは可能」と主張。しかし、高いコストをかければ作れる技術はあるが、日本製と同じ値段で作ることができないのだという。これが日本と中国との差であり、「研究開発能力では劣っていないが、現場での生産レベルで劣っている」と分析した。

 こうした違いは、やはり日本には科学技術の蓄積としっかりとした基礎があることが大きく関係していると言えるだろう。中国は急速にレベルを上げてきているとはいえ、このような差はすぐには埋められないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)