中国は貧富の差が極めて大きいことで知られているが、格差があるのは人間同士だけではなく、農村部と都市部の格差も極めて大きい。農村部は経済発展や環境改善の点で取り残されていると言えるだろう。この点、日本の農村部は中国にとって「手本」になるようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、日本が農村部の環境をいかにして改善したかについて紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の農村部と言うと多くの中国人は「きれいで清潔で桃源郷のような場所」という認識を持っていると紹介。しかし、日本の農村だって最初から桃源郷のような場所だった訳ではなく、長年にわたる努力によって今のような美しい農村になったと伝えている。

 では、日本人は農村をどのように改善してきたのだろうか。記事は、農村の環境改善の例として、飛騨市古川町の瀬戸川を紹介し、生活排水で汚れた川をきれいにするためにコイを放流するようになったと伝え、冬になる前にコイを近くの池に移動して川の清掃を行い、春に再びコイを戻すという取り組みを続け、コイが生活できる環境を維持することで、川は劇的にきれいになったとしている。

 続けて記事は、瀬戸川の事例は「政府の指導だけで成し遂げたものではない」と分析。「住民たちの自覚」によるところが大きかったと強調し、政府や自治体はそのためのサービスを提供したに過ぎないと論じた。こうした例はほかにもあり、例えば自治体が道路を整備する際には、地元住民が外観を考慮して街路樹を植えることを提案し、それが採用された例もあると紹介。「これが住民の自覚なのだ」と伝えている。

 確かに、農村部の環境改善は政府による指導や政策だけなく、地元住民の意識も重要だと言えるだろう。この点で中国はまだ立ち遅れていると言わざるを得ず、日本で見られたような「自覚」を持つようになるにはまだ時間がかかるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)