2020年は新型コロナ感染拡大で我々の生活は一変した。外出自粛はこれまでにない経験だったが、これを機に家の中を片付けた人も多く、持ち込みに追われてリサイクル業は大忙しだったようで、なかには一時的に買い取りをストップした店もあるほどだ。香港メディアの鳳凰網は、日本人はなぜ中古品が好きなのかを分析する記事を掲載した。

 記事は、日本には「リサイクルのチェーン店」がたくさんあり、「蚤の市」が各地で開催され、「フリマアプリ」も複数あると紹介。日本では、ブランド品はきちんと鑑定されるため偽物をつかまされるリスクが低く、商品の品質も良く、「中古品がダサいという意識はない」と伝えている。日本のリサイクル業界はすでに成熟していて、すっかり市民権を得ていると言えるだろう。

 中国では中古品は「二手貨」と呼ばれ、現時点ではあまり良いイメージはないのが現状だ。日本ではなぜ中国と違って、リサイクル品が抵抗感なく、受け入れられるようになったのだろうか。記事は、資源の少ない日本では元々「物を大切に使う」習慣が定着していたと分析。日本人の作る製品には耐久性があり、バブル期に買いすぎて家に積まれた不用品もまだ使えるので、「捨てるに捨てられない」ジレンマで困っていたのではないかと説明した。

 そんな日本人にとって、「リサイクル」はうってつけの解決策になったようだ。使わないものや、使用頻度の低いものは売り、必要になったら中古品を購入する、というシステムは日本人をこの呪縛から自由にしてくれたと分析している。モノが減ると、家に空間が生まれ、気持ちも楽になって生きやすくなるという循環があるのかもしれない。

 高い経済成長率を維持している中国では、まさに日本のバブル期と同じように消費者の購買意欲は非常に強い。これは、「低欲望社会」の日本とは正反対だが、中国でも若者を中心に日本の「断捨離」という言葉が話題となり、「閑魚」というフリマアプリも登場し利用者も増えているという。現時点ではあまり良いイメージはない中古品だが、将来的には中国でもリサイクルの習慣が定着する可能性はありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)