近年、急速な経済発展を遂げ、科学技術の点でも大きく進歩した中国。国内総生産(GDP)など、日本を超えた分野もあるが、中国はまだ先進国の仲間入りはしていない。これはなぜなのだろうか。中国メディアの百家号は29日、この理由について分析する記事を掲載した。

 先進国かどうかを分類する明確な定義はないものの、記事がまず指摘したのは、先進国の基準に「1人あたりのGDP」や「1人あたりのGNI」など、「1人あたり」の指標が多用されることだ。工業化レベルや科学技術レベルも先進国であるかどうかの指標となるとはいえ、中国は人口が13億人を超えているだけに「1人あたり」の指標では不利だと論じた。

 また、中国は「国土が大きすぎること」も関係していると分析。日本のように小さな国なら、東京だけで経済のかなりの部分を支えることができるが、中国はそうはいかないとしている。

 このほか、記事では国民の生活レベルも違うとした。例えば日本は平均収入が高く、貧富の差が小さいと伝えた。これは貧富の差が非常に大きい中国との大きな違いと言えるだろう。また、日本は社会福祉が充実しており、子どもの教育を重視していていることなども異なっているとしている。

 結論として記事は、中国がいまだに先進国ではない主な理由は「中国の人口が多すぎて、国土が大きすぎること」ことだと主張。中国国内の比較的経済発展した1つの省と日本を比べればあまり差はないはずだと結んだ。記事の中国人筆者は中国が先進国となることを望んでいるようだが、中国政府自身が場面によって発展途上国であることをアピールしており、いまのところ中国自身が先進国になるつもりがないとも言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)