国の経済力を測る指標の1つに国内総生産(GDP)がある。これとよく似た別の指標には国民総生産(GNP)があるが、多くの外資を導入している中国では、GDPは高くてもGNPは低いのではないかと考える人がいるようだ。中国メディアの騰訊は28日、各国のGDPとGNPの差について分析する記事を掲載した。

 記事によると、中国の2019年のGDPは約14兆3420億ドルだったのに対し、GNPは約14兆3100億ドルだったそうだ。それで、GDPと比べてわずかマイナス0.23%に過ぎなかったと指摘、GDPとGNPはほぼ同じと言えるとしている。

 これは、他の国も同様の傾向だという。記事によると米国の場合、GDPが約21兆4330億ドルでGNPが約21兆6900億ドルとなっており、GDPより1.2%多くなっているほか、日本はGDPが5兆820億ドルでGNPが5兆2660億ドルとGDPより3.6%多いと紹介。インドや英国、フランスなどの主要国も同様でGNPの方が多くなっているが、GDPとの差はごくわずかであり、ほぼ同じと言えると分析している。

 この理由について記事は、多くの国では外資を導入すると同時に海外へ投資していること、グローバル企業の株主や従業員は世界中にいて、その国のGNPに貢献していること、投資分野が異なればGDPを作り出す能力も異なることなどを挙げている。

 確かに、GDPとGNPには大きな違いはないが、中国以外の主要国ではGDPに対してGNPがプラスであるのに対し、中国だけがマイナスになっているというのは、興味深い点ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)