中国は国内で高速鉄道の建設を進めると同時に、最近では海外輸出にも積極的だ。それだけに世界初の高速鉄道を開業させ、同じように輸出に取り組んでいる日本について、何かにつけてライバル視する傾向があるようだ。中国メディアの百家号は24日、中国高速鉄道は日本の新幹線より上だと主張する記事を掲載した。

 記事はまず、中国がタイ高速鉄道計画を受注したことを紹介。中国高速鉄道は、難しい地形でも建設することができる技術を持っているため、「タイが中国を選んだのは賢明だった」と、タイには見る目があると称賛した。そして、このプロジェクトは順調に進んでおり、2023年に開通予定だと主張している。

 しかし、中国が受注したこのプロジェクトは、実際には今年10月に正式に契約を結んだばかりで、工事が順調に進むかさえまだ分からないはずだ。開通予定も第一区間が2026年となっており、記事はだいぶ誇張して伝えることで、中国高速鉄道の優位性を強調したいようだ。

 一方、日本は「ベトナムとインド」のプロジェクトを受注したが、いずれも順調ではなく遅れていると記事では紹介。しかしベトナム高速鉄道は、1度は新幹線方式の導入が決まったものの、その後ベトナム側の都合で計画が中止となっており正式に受注したわけではない。インドについては、用地取得が計画通りに進まず、開業が遅れる見込みだ。

 記事は結論として、中国高速鉄道は建設コストが安く、建設経験が豊富で、技術も成熟しており、建設速度も非常に速いと自画自賛しており、「高速鉄道と言えば人々は中国を思い浮かべるほど」だと結んだ。中国では高速鉄道を自画自賛する記事は非常に多いようだが、正しくない情報をもとに自画自賛することに何の意味があるのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)