広大な高速鉄道網を持つ中国。急速に発展し中国国民に利便性をもたらしたためか、その夢や理想は膨らむばかりのようだ。中国メディアの網易はこのほど、「北京から東京までの直通高速鉄道が実現するかもしれない」と主張し、壮大な夢物語について紹介する記事を掲載した。

 記事は、この「北京と東京を結ぶ高速鉄道」の前提になる存在があるとし、「対馬海峡横断海底トンネル」の構想について紹介。途中で対馬を経由しつつ、佐賀県と韓国・釜山(プサン)を結ぶ海底トンネルを建設するという構想で、具体的な数字も列挙してその現実性を強調している。確かに、「日韓トンネル」という構想は戦前からあるものだが、その実現性が極めて低いことは言うまでもない。

 しかし記事は、「日韓トンネル」が建設されれば、高速鉄道を中国東北地方から北朝鮮の平壌を経て韓国ソウルへと結び、さらに「日韓トンネル」を通って大阪、東京を結べると主張。これを「東アジア高速鉄道」と呼んでいるが、この路線が実現すれば巨大な経済効果を生むに違いないとしている。

 そして、「日韓トンネル」と「東アジア高速鉄道」の工事は同時進行が可能なので、「工期は7年ほど」だと分析。費用は合計1480億ドル(約15兆3000億円)で完成できると主張した。

 この壮大な構想の実現性はかなり低いのは言うまでもないが、中国のネットユーザーからも「実現はあり得ないだろう」、「なんと豊かな想像力なのか」、「高速鉄道を月まで通す方がまだ現実的だな」などのコメントが寄せられ、誰しもが荒唐無稽な話だと思ったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)