歴史を振り返って見ると、日本と中国の関係はこれまで紆余曲折を経てきたと言えるが、最近の日中関係はどうなのだろうか。中国メディアの百家号は24日、「日本は中国に対する態度や姿勢を大きく変えたのか?」と題して、新たな駐中日本大使の発言について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、今年初めに新型コロナウイルスの感染が急拡大した際、日中間の民間交流が活発となり、「真心」が見られたと紹介。最初に感染が拡大した中国へ日本は官民双方がマスクなどの医療物資を送り、苦境にあった中国は日本人の思いやりに感動したという。その後、中国の感染状況は落ち着きを取り戻し、逆に日本で感染が拡大してマスク不足になると、今度は中国が日本に対して支援を送り、この時期の日中関係は良かったと分析した。

 しかし、これも長くは続かなかったと記事は指摘。中国が経済的に回復してくると、日本は米国の言うままに従って中国を叩くようになったとしている。とはいえ、その後の包括的経済連携(RCEP)協定締結で、日本は中国との協力や交流の機会を持とうと示しているのも事実であり、日本は「米国と中国の間に挟まれ、揺れ動いている」と論じた。

 そのうえで記事は、垂秀夫駐中国大使が11日、北京の日本大使館で着任後初めて記者会見した際の発言を紹介。「中国との関係は日本にとって最重要の二国関係の1つ」と述べており、日中関係を重視する姿勢を示したと伝えた。また、11月に発表された世論調査で、中国に対して良くない印象を持つ日本人が非常に多かったことについて、「真剣に考慮するに値する問題」と述べたと紹介、改善に意欲を示したと伝えた。

 記事では、日本側が中国との関係改善に前向きというスタンスで紹介しているが、米国との対立を深めている中国としては、なんとか日本との関係を強化したいとの思惑があると言えるだろう。その意味では、むしろ中国の方が日中関係の改善に前のめりなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)