12月21日、ユネスコの無形文化遺産に日本の「伝統建築工匠(こうしょう)の技」が登録された。木造の建造物を受け継ぐための17の伝統技術が対象になったという。これで、日本国内で登録された無形文化遺産は22件目となる。中国メディアの快資訊はこのほど、宮大工など「日本の職人に見られる匠の精神」を称賛する記事を掲載した。

 日本の歴史ある建築物には、デザインや技法といった点で中国の影響が随所から感じられるが、その中国では古い建物も伝統技術もあまり残っていない。そのため、古い建物が残る京都のような場所は、中国の名残りが見られると中国人観光客に人気だ。

 では、日本の宮大工は、中国人の愛するどんな「匠の技」を持っているのだろうか。記事は、日本の仏閣では極めて長い歴史を持つ木造建築も残されていて、釘をまったく使わない、あるいはほとんど使わずに建てられた建築物もあることを紹介。宮大工がこうした仏閣を建てるには質の良い材木が必要となり、質の良い材木を確保するためには「山を1つ買う」くらいのこだわりを見せると伝えている。

 「山まるごと1つ分」の木が必要なのは、木にはすべてくせがあるからだ。山のどこで育ったかにより木材には違いがあり、宮大工はどこにどの木材を使うかを見極め、長時間乾燥させてから使う。そのため、時間も手間暇もかかるが、法隆寺のように1000年を超えても残る建物が建てられるのだと感心している。

 記事は結論として、宮大工のような日本の職人は「金儲けのためではなく、古人の知恵を受け継ぐために働いている」と感心し、称賛している。確かに、中国では職人の地位は非常に低いが、日本でも後継者不足は課題となっている。この度のユネスコ登録が、「匠の技」継承にプラスとなるよう期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)