2019年、日本は韓国に対して半導体材料の輸出制度の運用見直しを行った。それによって韓国の半導体産業は大きな打撃を受けたと言われるが、それから1年半が過ぎ、韓国はこれまでどのような対応を取ってきたのだろうか。中国メディアの前瞻網はこのほど、「日本に首根っこを抑えられた韓国はどのような対応を取ってきたのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本が突然半導体などの製造に必要なフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジストの輸出管理を強化したことで、韓国は当初「非常に慌てた」と紹介。これらの材料で韓国はかなり日本に依存していたためだが、韓国政府は「素早く反応」し、これらの材料の国産化と輸入先の多元化を進めたと伝えた。

 そして、韓国政府の財政面での支援もあり、フッ化水素は比較的早い段階で国産化に成功したと紹介。韓国企業は「対日本」という大義名分のもと大小の企業が協力したのだという。その結果、フッ化水素については今年に入ってから5月までで日本からの輸入が大きく減少したと韓国の成功をたたえた。

 しかし、高純度のフッ化水素の品質については、韓国製は日本製にまだ及ばないと指摘。フォトレジストも日本からの輸入が前年比でやや減少したものの、日本企業がベルギーを経由して輸出した分が増えており、結局は「日本依存のまま」だと伝えた。フッ化ポリイミドに至っては、むしろ日本からの輸入が増えてしまっているという。

 それで記事は、日本による輸出管理強化に対して韓国は全力で対応したものの、韓国は半導体材料の分野での日本依存はあまり変わっていないと分析。この件から、国家間のサプライチェーンを巡る攻防戦は常態化しており、国家的な戦略物資の確保はもはや経済面だけで考慮する問題ではなくなったことが分かると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)