日本に対して否定的な感情を持つ人が今なお少なくない中国だが、実は多くの中国人が気付かないうちに日本のソフト文化が社会に浸透していたようだ。中国メディアの快資訊は21日、「中国人は日本の歌を聴きながら育ったのか」と驚きとともに伝え、「2人の日本人が中国の音楽界を20年も支えてきた」と題する記事を掲載した。

 1980年代から90年代にかけて、日本の楽曲の多くが台湾や香港の歌手によってカバーされた。中国語や広東語で歌われているため日本の楽曲だとは知らず、中国の歌手によるオリジナルだと信じられている曲も多いようだ。記事では、中国の音楽界に貢献した主な功労者として2人の日本人を紹介している。

 1人目は「中島みゆき」さんだ。中島さんの曲は中華圏の多くの歌手に提供されており、有名歌手には、王菲(フェイ・ウォン)や李克勤(ハッケン・リー)などがいると紹介。王菲のカバーした「ルージュ」は、中島さんが「ちあきなおみ」さんに提供した曲だが、「傷つきやすい女」と曲名を変え、王菲が広東語でカバーすると大ヒットし、中国のみならずアジア圏にも広まった。

 2人目は「玉置浩二」さんだ。記事は、張学友(ジャッキー・チュン)や劉徳華(アンディ・ラウ)など多くの有名歌手がカバー曲を出したと伝えている。玉置さんの「行かないで」は、フジテレビのドラマ「さよなら李香蘭」の主題歌で、張学友が「李香蘭」と曲名を変えて広東語で歌い有名になり、後に「秋意濃」など別の曲名で他の歌手もカバーしており、今でも広く歌われている。

 他にも、中国人が知らないまま「中国が生んだヒット曲」と思い込んでいる日本のカバー曲は非常に多いようだ。「中国人が、日本の曲を聞いて大きくなった」というのは、あながち大げさではないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)