積極的に海外輸出を進めている中国高速鉄道。日本との受注獲得競争もたびたび話題となってきたが、現時点で中国はどれほどの受注獲得に成功しているのだろうか。中国メディアの百家号は20日、海外で受注を獲得した中国高速鉄道のプロジェクトとして8つを紹介する記事を掲載した。

 1つ目は、トルコのアンカラとイスタンブールを結ぶ高速鉄道。中国が初めて海外で受注し、2014年7月25日に開業した中国自慢のプロジェクトだ。しかし、初日から車両が突然停止し、試乗したトルコ首相が30分間車内に閉じ込められるというトラブルが発生したことは、記事では触れていない。2つ目は、サウジアラビアのメッカとメディナを結ぶ高速鉄道。2018年に開通しており、スペインが受注したが建設工事に中国企業も加わっている。

 3つ目は、インドネシアのジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道。日本と受注を競い獲得したが、建設は遅れているようだ。4つ目は、ハンガリーとセルビアを結ぶ高速鉄道。セルビア側は2018年に着工しており、欧州で初めて獲得した受注だと誇らしげに伝えた。

 5つ目は、ロシアのモスクワとカザンを結ぶ高速鉄道。将来的に北京まで結ぶ計画の一部となるとその意義を強調している。6つ目は、アジア横断鉄道。既存の線路も利用したもので鉄のシルクロードとも呼ばれる。高速での運行ではないようだが、中国の雲南省内の部分が高速で運行しているので記事は高速鉄道に含めているのかもしれない。

 7つ目は、アフリカの高速鉄道で、ケニアのモンバサからウガンダのカンパラまで結ぶ予定だと紹介。すでに開通しているモンバサとナイロビとの間は最高時速120キロにすぎないが、記事は高速鉄道に含めている。最後は、ブラジルとペルーを結ぶ南米大陸横断鉄道を挙げたが、現在この計画は凍結されているようだ。

 記事は、未確定や高速鉄道とは呼べないプロジェクトも含めて紹介しており、中国の高速鉄道がいかにすごいかを強調したいようだが、あまりに誇張や自画自賛に過ぎるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)