12月6日にオーストラリアに帰還した探査機・はやぶさ2のカプセルは、日本で開封され、小惑星リュウグウのサンプルが入っていることが無事確認された。地球圏外からのサンプルリターンは世界初となる。中国メディアの百家号は19日、「はやぶさ2のサンプル採取量が予想以上だった」ことを伝える記事を掲載した。

 記事はまず、中国で嫦娥(じょうが)5号が「月からサンプルを持ち帰る」ミッションで世界の注目を集めようとしていたところ、日本のはやぶさ2に話題を持って行かれたと紹介。月と小惑星とで目標が違うため、単純な比較はできないが、嫦娥5号の採取したサンプルが期待したほどの量ではなかっただけに、はやぶさ2の成功が際立ったと伝えている。

 記事は、やや期待外れ感のある嫦娥5号とは対照的に、「はやぶさ2のサンプル採取量は、目標よりも多かった」と伝えている。報道でも、サンプルを取り出した担当者が、サンプルが数ミリサイズと大きく、量も期待をはるかに超える、と驚き感動したことが伝えられている。

 記事は、このサンプルには生命の起源の謎に迫るという期待が持たれている、とその意義を伝えるとともに、「日本の科学技術の強さを改めて証明した」と称賛。小惑星からサンプルを持ち帰るというミッションは「米国でさえまだ成功させたことがない快挙」である。米国版はやぶさとも呼ばれる探査機、オシリス・レックスも、小惑星から砂を採取し持ち帰る予定だが、帰還予定は2023年となっている。

 そればかりか、「はやぶさ2のミッションはまだ終わっていない」と記事は指摘。「さすが19年間に19のノーベル賞を取るだけのことはある」と手放しで称賛して結んだ。中国では、はやぶさ2の快挙で嫦娥5号の存在が薄れてしまったことを残念がりながらも、はやぶさ2の成功への敬意はそれを上回っているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)