近年、日本を訪れたことのない中国人にとっても日本に関する「生の情報」に触れる機会が増えている。旅行などで日本を訪れる中国人が増加し、スマホのメッセージアプリなどで積極的に日本の情報や写真を発信してくれる旅行客たちが増えたためだろう。

 しかしながら、旅行で訪れた中国人が日本で見聞きできる情報には限りがあり、仕事や留学などで日本を訪れ、一定期間生活してみて初めて知ることは数多く存在する。中国メディアの百家号はこのほど、日本で暮らす中国人の見解として「日本で生活して初めて知った日本の姿」を伝えている。

 まず記事は、日本で暮らしていると「中国についてほとんど知らない日本人」が多いことを痛感させられると紹介し、隣国同士でありながらも国民の相互理解が進んでいない現状があることを指摘した。中国でも抗日ドラマなどの影響から「日本人は悪人ばかり」と信じ込んでいる人が少なくないが、中国人からすれば日本人も中国を誤解しているということなのだろう。

 続けて、日本社会の安定ぶりは「暮らしてみて初めて知った」と伝える一方、安定しているのは秩序や治安などの良い面ばかりではなく、「給与」や「所得」なども同様で、悪く言えば「収入が増えない」というマイナスの意味の安定もあったと強調した。

 また、日本では誰かが捨てたごみであっても持ち去ることはできないとし、捨ててある家電や書籍が欲しくなっても、勝手に持ち去ることは許されないと紹介した。これは自治体によって異なる部分があるが、確かに資源ごみを勝手に持ち去ることは基本的に罪に問われる可能性が高いようだ。中国では資源ごみは「売る」ことができるものであり、お金になるものが捨てられていたら拾いたくなるかもしれないが、日本では「持ち去らない方が良い」とした。

 そのほか記事は、「日本では落し物が本当に手元に戻ってくる」、「日本で暮らす中国人同士でも、見知らぬ人は信じてはならない」ことも、「日本で生活して初めて知った日本の姿」だと紹介。中国人は信頼関係のない間柄同士では驚くほど冷たい態度を取ることがあるが、これは日本にいる中国人同士でも同じであり、「お互いに日本在住」という共通点だけで見知らぬ人を軽々しく信じてはならないと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)