10年前に国内総生産(GDP)で日本を超えた中国。日本はバブル崩壊後、ほとんど経済成長していないように見えるため、多くの中国人が「日本はもはや衰退した」と思っているようだ。しかし、中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本は「単に控えめ」なだけで、実際には「今なお製造業の根幹を掌握している」と指摘する動画を配信した。

 動画では、GDPだけを見ると日本は中国に差を付けられる一方で衰退しているように見えるが、それでも欧州諸国は日本に追いつけず、1人当たりのGDPでも高い水準を保っていると指摘。海外への投資額も非常に大きく、「海外にもう1つの日本がある」と言われるほどだと伝えた。

 さらに、日本は海外に投資すると同時に、国内では「研究開発」にも力を入れていたと分析。研究開発費がGDPに占める割合は中国より高く、しかも新興産業、特に新材料の開発に重きを置いていたと説明した。その典型的な例が、「半導体材料」だという。日本が韓国に対して行った半導体材料の輸出管理強化でそのことが明らかになったとしている。

 それで、多くの中国人は製品そのものや製品の基幹部品に注目するが、重要な部品の材料は日本が製造していることを見落としがちだと指摘。完成品で日本メーカーのシェアは落ち続けているので、「没落した」と思いがちだが、材料分野という「サプライチェーンの一番根っこの部分を日本が握っている」ので、多くの産業は日本企業がコントロールしているとさえ言えると論じた。

 この動画に対し、「確かにハイテク産業ではどこにでも日本の影が見える」と同意するコメントや、「能ある鷹は爪を隠すということか」、「確かに人は控えめであるべき」など、日本は静かに産業の構造転換に成功していたことを称賛する意見も多かった。また、「中国も着実に科学技術を発展させ人材を育成すべきだ。コンクリートや不動産ばかり発展させるべきではない」との反省も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)