中国のポータルサイト・百度に20日、「どうして日本人はこれまであまり羊肉を食べてこなかったのか」とする記事が掲載された。

 記事は、長年日本で生活する中で感じた、羊肉を食べる習慣の変化について紹介。日本に来て間もないころは日本で羊肉を食べる人を見かけることは少なく、スーパーマーケットや精肉店にも羊肉は置いていなかったのに対し、近年では中国の羊肉しゃぶしゃぶチェーン店が日本に進出したことなどもあって、多くの日本人が羊肉を好んで食べるようになっていると伝えた。

 その上で、日本においてこれまで羊肉があまり食されてこなかった理由について主に2点挙げている。まずは、羊肉は牛肉や豚肉、鶏肉といった日本で一般的な食肉に比べて独特の強いにおいがあり、香辛料や調味料で濃い味付けをしてにおいを消さなければならないという点が、素材の味を生かし、なおかつ淡白な味わいを好む日本の食文化に馴染みにくかったとした。

 また、ヒツジを育てるには広い牧草地帯が必要であるのに対し、国土の狭い日本にはその条件に適した場所が少なく、ヒツジが盛んに飼育されなかった点にも言及。この点については、日本の中でも広大な土地を持つ北海道だけはヒツジを飼育する条件を備えていたため、以前より羊肉を食べる習慣があったと説明している。

 記事は、日本で羊肉を食べる文化が近年まで発展しなかった一方で、馬肉を食べるという珍しい肉食文化が発展していると紹介。中国では馬肉は酸味が強いとされ、食されることは少ないのに対し、日本では食用専門の品種が飼育されており、特に馬刺しとして生で食べることが好まれ、味も良く、高い値段で取り引きされると伝えた。

 中国を代表する鍋物の一つである「ラムしゃぶ」が日本で普及し、日本を訪れた中国人観光客が馬肉の刺身に舌鼓を打つ・・・まさに食の異文化交流だ。記事は、経済のグローバル化、先日締結された地域的な包括的経済連携協定(RCEP)などにより、アジアやその周辺の国々の往来が一層活発化することで、各国・地域の食習慣にも変化が生じると予測。中国人の食習慣も一層多様化、グローバル化することだろうとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)