中国のポータルサイト・百度に18日、「日本に5年滞在して見えてくる、日本社会のネガティブな部分」とする記事が掲載された。

 記事は、日本を称賛する内容の記事が続くたびに中国の一部ネットユーザーから「精神日本人」、「日本びいきだ」、「作者は日本のいい部分ばかりを見ていて、悪い部分を見ていない」といった批判的な声が出てくるとした上で、「実際はそんなことはない。ただ、日本の悪い部分は往々にして社会問題化しており、単に旅行や出張で日本を訪れただけでは発見できず、長い時間をかけて深く考え、検証する必要があるのだ」と伝えた。

 そして、長期間日本に滞在していることで初めて見えてくる、日本社会の「影」の部分について言及。まず、日本では「本音と建前」を使い分けることが必要であり、特に「建前」を重視しすぎる傾向にあるとした。このため、他人に対する不満を表明する際も、相手に直接的に伝えるのではなく、背後で言い振らしたり、背後から批判したりするという、人間関係構築にあたっては非常にマイナスな行動に出るのだとしつつ、「日本ではこの状況を受け入れざるを得ないのだ。それゆえ、和気あいあいとしているように見える日本人が、その背後で自分に対してどんな態度を持っているかはわからないのだ」と解説している。

 また、日本では何かにつけて「かわいい」という表現が用いられるが、これも典型的な「建前」の言葉であることが多く、往々にして「自分の印象を損ねないよう、本心を隠した上での『かわいい』」であり、これをすんなりと信じてしまう人は「真のお人よし」なのであると伝えた。

 さらに、日本の社会には「みんな同じ」を求める同調圧力と呼ばれる見えないプレッシャーがかけられることが多く、日本人の日常的な行動に大きな影響を与えていると指摘。中国でも人気の高いヒット曲「世界で一つだけの花」の歌詞にも見られるように、「オンリーワン」がしばしば強調されるのは、実は同調圧力から解き放たれたいという日本人の「心の叫び」なのであるとした。

 このほか、日本人は特にビジネスにおいて「失敗」を恐れる傾向があり、失敗したくないからこそ既存のものをとことん精緻まで追求するとも言えるのだとした。また、失敗が許されないために企業の運営や意思決定も保守的となり、新たな業務開拓に消極的になりやすいと説明。そうすることでリスクが下がり、企業の存続が保証される一方で、未来の発展のチャンスを失っているのだと評している。

 日本語を学ぶ中国人からしばしば「日本語は、学べば学ぶほど難しくなっていく」という話を聞く。日本語も日本の社会も、そして日本人との付き合い方も、一見簡単そうに、楽そうに思えるものの、いざその中に入ってみたら複雑で悩ましいという点で共通しているようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)