2020年はコロナ禍によって世界経済全体が大きな影響を受けているが、中国の富裕層はいっそう豊かになったようだ。胡潤研究院が発表している2020年の胡潤中国富豪ランキングによれば、20億元(約313億円)以上の個人資産を保有する中国人の資産合計は前年よりも約10兆元(約157兆円)も増えたという。

 中国は貧富の格差が大きいことでも知られ、発展から取り残された農村は数多く存在する。富裕層の資産がこれだけ増えたということは、貧富の差は縮まるどころかさらに拡大していることを意味するだろう。そんななか、中国メディアの捜狐はこのほど「日本の農村を見るとため息が出る」と日本の田舎を紹介する記事を掲載した。日本の田舎を知ると、農村は貧しいものと思い込んでいる中国人の常識が覆るようだ。

 記事はまず、「日本の田舎はとても美しい」と紹介。緑一面にきらめく田んぼは美しく、間を通る道路はアスファルトできれいに舗装され、見ていて気持ちが良いと絶賛。遠くから動物の鳴き声が聞こえてくると「まるで桃源郷のようだ」と、いかに別世界であるかを伝えている。

 また、日本の田舎は農村とは思えないほど、生活は便利だとも紹介。中国では今も生活インフラすら整備されていない農村は少なくないが、日本ではバスや電車が田舎まで通っているので生活が便利で、住宅の質も良いと伝えている。木造住宅はとても美しく、地震が多いので耐震性も考えて木造にしていると紹介した。確かに、木造住宅は軽くてしなやかで揺れが少ない利点がある。

 また、「子どもたちは広くてきれいに整備された道路を歩いて自由に家に帰れる」と交通面での安全や治安の良さを指摘。のどかな日本の田舎の良さを伝え、「日本では、都会よりも田舎の方が良いという人が多い」と締めくくっている。貧富の差が広がり、農村の生活がより苦しくなっている中国からみると、日本の田舎は「桃源郷」に見えるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)