中国のポータルサイト・百度に16日、「中国の発展が全面的に日本を超えたかについて、理性的な視点から分析してみよう」とする記事が掲載された。

 記事は、1970年代末に改革開放が始まって以降、中国では天地をひっくり返すほどの変化が起き、数億人が貧困を脱し、多くの国民の物質的な生活水準が大いに向上したほか、科学技術、工業レベル、軍事力といったさまざまな面で目覚ましい発展を遂げたと紹介。現時点で中国は世界第2の経済大国となっており、3位の日本に3倍の差をつけるまでになったと伝えた。

 一方で「わが国の発展レベルや国民の生活レベルは、本当に日本を超えたのだろうか」という問いについて「ノーという2文字で答えるほかない」と指摘している。

 その理由についてまず、中国がなおも発展途上の国であり、工業化においてもまだ70年程度の歴史しか持たないことに言及。日本の工業化はすでに120年を超える歴史を持っており、日本との差は一朝一夕で縮まるようなものではないと論じた。

 また、中国では国内でさまざま不均衡が生じているとし、東部、中部、西部の発展レベル、沿海部と内陸部、都市と農村、各都市間および農村間で発展に差が出ているほか、地域や階級によって人びとの収入レベルにも大きな差が生じていると指摘。「われわれの多くは、中国という国でこれほどまでに多様化、差異化が生じていることを認識しておらず、総じて身の回りの事柄だけを見て中国を総括してしまうのだ」とした。

 そして、中国には誇るべき素晴らしい点が数多くある一方で、不足を認めるべき点も存在し、高慢になることも自己卑下することもなく、全面的で前向きな視点で問題を見つめる必要があると論じ、「局部だけ見て全体を知った気にならぬよう、われわれ自身の認知能力を高める努力をすべきなのだ」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)