中国のポータルサイト・百度に16日、大阪のシンボルであり、人気観光スポットでもある大阪城の天守閣に関する「事実」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本が史跡や文化遺産の保護に非常に力を注いでいる国であり、多くの都市で伝統的な木造建築がきれいな形で残されるとともに、多くの観光客を呼び寄せる「看板」となっていると紹介。これまでに中国の唐や宋の時代の面影を求めて日本の古代建築を見に訪れる中国人観光客も多かったとした。

 その上で、日本で非常に有名な「伝統建築」の1つとして、大阪市の中心にある大阪城の天守閣に言及。日本の観光宣伝動画で必ずと言っていいほど登場するこの日本式の城について「実は、木造建築ではなく、鉄筋コンクリート製なのである」と伝えた。

 そして、大阪城について、16世紀後期にもともと寺があった場所に豊臣秀吉が城や付帯の防護設備を建設したのが始まりであり、その後明治維新の際に新政府軍と旧幕府軍との武力衝突によって全壊し、元の天守閣は姿を消してしまったと紹介。それが1928年になると昭和天皇の即位記念として天守閣の再現が決定し、長期間の保存を実現すべく伝統的な木造建築ではなく当時最先端だった鉄筋コンクリート技術を用いて建造されたとしている。

 かくして31年に完成した2代目の天守閣は、第2次世界大戦中にたびたび米軍機による爆撃に遭い、周囲の建物が多く破壊されたなかで無事に残り、現在に至るのだと紹介した。

 記事は、このような経緯があることから、大阪城の天守閣は日本における重要な歴史遺跡であるものの、世界文化遺産の対象にはならないと伝えた。一方で「それでも観光客にとって、大阪城は日本の伝統、歴史文化を知るための格好のスポットなのである」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)