中国で近年増えていると言われる荒唐無稽な描写が含まれる「抗日ドラマ」は、皮肉の意味も込めて「抗日神劇」と呼ばれている。中国メディアの快資訊は14日、抗日神劇と呼ばれるトンデモ抗日ドラマを紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、これまでに数多くの「抗日神劇」が放送されてきたとし、その代表的な作品として「抗日奇侠」というドラマがあると紹介。このドラマの4人の主人公はいずれも特殊な能力の持ち主で、水の上を走り抜けたり、壁伝いに走ったり、敵の銃弾をかいくぐるなどは「基本中の基本」だと伝えた。なかでも際立っているのが「素手で日本兵を真っ二つに切り裂く」ことだと紹介している。

 ほかにも、中華まんを爆弾にできるというあり得ない描写が出てくる抗日ドラマなどもあったが、今回記事が紹介したのはこれらに並ぶとも言える抗日ドラマだ。それは「満山打鬼子」という作品で、満山という少年が、パチンコ(スリングショット)を使って日本兵を全滅させるという内容だそうだ。

 パチンコという「弱小な武器」で旧日本軍を全滅させる小学生の小さなヒーローは、「あまりにすごすぎる」ので、まだ見たことがない中国人はぜひとも見てみるよう記事では勧めているが、記事の中国人筆者は「抗日神劇」をコメディドラマのように捉えているようだ。

 「満山打鬼子」は2014年の作品なので、いわば「抗日神劇」の全盛期の作品とも言えるだろう。最近では、こうした荒唐無稽な抗日ドラマについて当局も問題視し規制が強化されているが、確かに記事のような内容だとあまりに非現実的で、当局としては規制せざるを得ないのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)