中国の観光地は「入場料」を取られるのが一般的だが、近年は入場料がどんどん値上がりしていると言われる。2014年の調査によると、中国で最高ランクの5Aに認定された観光地の平均入場料は112元(約1780円)だったという。

 この金額は中国人の平均収入からすると非常に高額であり、客足が遠のいてしまった観光地のなかには最近では入場料を無料や半額にして人を呼び込もうとするケースも増えつつあるという。そんな中国だが、北京には日本人が造った「入場料がわずか2角(0.2元、約3円)の公園」があるという。中国メディアの百家号は11日、「日本人が北京に入場料がたった2角の日本庭園を造っていた」と紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介しているのは、故宮博物院から7キロほど離れた場所にある「双秀公園」だ。1つの公園に日本庭園と中国庭園がある珍しい造りだが、これには日中の文化友好交流の意味があるそうだ。記事は、かつて中国に進軍した日本人が、贖罪の意味も込めてこの公園を造ったと紹介している。

 記事によると、日本庭園の部分で使われている石などは、わざわざ日本から運んできたそうだ。「20万元(317万円)の価値がある」と伝えている。写真でも紹介しているが、きれいに整備された純和風の庭園で、2角の入園料では安すぎるという印象だ。この公園の魅力について記事は、周囲の喧騒が信じられないほど静かな公園で、春には桜が咲き、日本らしさを感じると紹介している。

 2角という安さで際立っているが、日中友好の証しとしても、市民の憩いの場としても、意義のある場所になっているようだ。日本人、中国人の別を問わず、今後も愛され、大切に保存されていってほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)