四方を海に囲まれる日本にとって海上の防衛力は非常に重要だ。先日も、新型護衛艦「くまの」が進水したばかりだが、中国では「くまの」について「中国の055型駆逐艦の設計を模倣したのではないか」との声があるという。中国メディアの百家号は9日、「くまの」と「055型駆逐艦」は全く異なると指摘する記事を掲載した。

 記事がまず指摘したのは「大きさ」の違いだ。「くまの」は基準排水量が3900トン、満載排水量が5500トンだが、これは「055型駆逐艦」の約半分に過ぎないという。また、戦闘力は「天と地ほどの差」があり、「くまの」は雑用をする護衛艦に過ぎないのに対し、「055型駆逐艦」は中国海軍にとって主力の駆逐艦であり、比較できるのはせいぜい建造費くらいだとしている。

 中国国内では「くまの」を高く評価する声が少なくないようだが、記事は「くまの」は中国の054A型「江凱型フリゲート」にも及ばないと主張。「くまの」の方が少し大きいとはいえ、戦闘力は高くないとし、「くまの」は多機能護衛艦というより「多用途」の護衛艦と言った方が正しいと主張している。

 そして、「くまの」をよく研究してみると、その装備は「対潜水艦」に偏っていると指摘。それで、対潜水艦能力では「江凱型フリゲート」に勝るものの、対艦能力では同等であり、対空能力では「くまの」の方が劣ると分析した。

 記事は、「くまの」は自動化が進んでおり乗組員が少ないことや、動力の面でも進んでいることは認めつつも、あくまで中国の方が上であると主張している。いずれにしても、次々と新たな護衛艦や潜水艦を建造している日本に対し、中国が相当な警戒感を持っていることは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)