小型惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが地球に帰還したニュースは、日本中を沸かせた。中国メディアの百家号は9日、はやぶさ2は「日本の宇宙開発能力の高さを見せつけた」と紹介する記事を掲載した。

 カプセルの地球帰還というビッグニュースで日本が持ちきりのなか、中国も無人探査機・嫦娥(じょうが)5号の月面着陸を成功させた。月の石を持ち帰る計画で、順調にいけば12月16日から17日にかけて、モンゴル自治区に帰還することになるという。成功すれば、ロシア、米国に続き月からサンプルを回収した3番目の国になる。

 中国の宇宙開発能力もかなりのもののようだが、そんな中国でも日本のはやぶさ2の快挙は認められているようだ。記事は、「はやぶさ2の成功は日本の宇宙開発の実力を示すもの」と率直に認めた。はやぶさ2は7つの世界初を達成したほか、JAXAも会見で「今回のような帰還は人類史上そうそうないこと」とその意義を語っている。

 記事が特に注目したのは、「はやぶさ2の成功の影には、日本の中小企業がある」ことだ。はやぶさ2の開発・製造には200から300社が参画していると言われている。その多くは日本企業で、従業員数が20人から30人程度の中小企業も含まれていると指摘。中小企業が高い技術を持っていることに驚いた様子で、中国でたびたび称賛されている匠の精神が、はやぶさ2の成功を生んだことを伝えている。

 しかし記事は、最近では新型コロナの影響で疲弊し資金のやりくりに困る中小企業も続出していると指摘。日本政府も技術が失われることを危惧しており、中小企業を保護する政策を強化する見込みだと伝えた。中小企業が高い技術力を有しているというのは、まさに「匠の精神」の表れであり、多くの中国人を驚かせているようだ。実力のある中小企業には、ぜひともコロナに負けず頑張ってもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)