医師と患者との間に対等の関係がない中国では、両者の間でトラブルになることが少なくない。診察結果などに満足できなかった患者が徒党を組んで病院に押し掛けたり、医者が患者に暴力を振るわれたりということもあるようだ。

 日本では暴力を伴うような医療トラブルはほとんど起きないが、これはなぜなのだろうか。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、その理由について在日中国人の見方を紹介する動画を配信した。

 日本で医療トラブルが少ない理由の1つが「医薬分業」だという。日本では病院と薬局が別になっており、医者からの処方せんを持って薬局で薬を買うので、病院は薬で儲けが出ることはない指摘。中国では高価な薬を処方することで儲けようとする医者がいて、これがトラブルの種となることも多いという。

 また、「健康保険制度」も大きく関係していると分析。通常は患者の自己負担は3割で済み、高額医療になると自己負担額を超えた分は国が支払ってくれるので、金銭トラブルにならないと説明した。

 さらに、「人間味のある対応」も理由の1つだと指摘。例えば1週間分の薬を出す時も、小さな袋に小分けになっていて分かりやすくなっているとその対応を称賛。また、医療関係者はみな笑顔で対応してくれるので、トラブルが発生しにくいのだろうと推察している。

 これに対し、中国のネットユーザーからは「日本の医者は病気を治して人を救う。中国の医者は営利活動をする」、「日本の病院では患者のためにサービスを提供している。中国の医者はキックバックがないとやっていけない」など、日本と中国を比較したコメントが寄せられた。また、「拝金主義が医療トラブルの主な原因だと思う」、「病院が市場化し、利益の追求を第一にした結果だ」など、中国の問題点を指摘する意見もあった。中国の医療改革は急を要する重要な問題のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)