中国のポータルサイト・百度に9日、日本から中国に伝わった漢字語の多さを紹介する記事が掲載された。

 記事は、漢字や漢字を用いた言葉は中国で生まれ、日本に伝わったと紹介する一方で、日本でも独自の発展を遂げ、中国にはない日本の漢字やボキャブラリーが次々と生まれていったとした。そして、近代の中国は日本で作られた新しい漢字語を数多く吸収し、これらが現在の中国語における重要な語彙の一部になっていることを伝えた。

 その例としてまず、今の中国では日本以上に用いられている「幹部」という言葉を挙げ、明治時代にフランス語のcadreを日本人が翻訳してできたもので、20世紀の初めごろに中国でも使われるようになったとしている。

 次に、「自由」、「権利」も日本からやってきた言葉であり、いずれも日本の思想家・福沢諭吉が英語から翻訳したものであると伝えた。特に「自由」については、古代中国にも語彙として存在したものの、当時は単に自己主張という意味で用いられており、公民の権利という近代的なニュアンスを含んだ「自由」という言葉のルーツはやはり日本ということになるのだと解説した。

 さらに「警察」も日本で生まれた漢字語であると指摘。やはり明治時代に西洋の制度を全面的に学ぶ中で外来語から翻訳されたもので、中国では中華民国期に各地に「警察庁」が設置されるなど、「警察」という言葉が広まっていったとしている。

 記事はこのほか、社会、経済学、不景気、写真、人気、進歩、哲学、科学、資本主義といった言葉も、近代に日本から輸入した言葉だと紹介。これらの言葉について、日本の社会、経済、文化が反映されているとともに、日本と中国との間で盛んな文化交流が行われてきたことの表れでもあると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)