米国防総省が議会に提出した「中国の軍事力についての年次報告書」によると、「中国が世界最大の海軍を保有している」という。しかし、それでも中国は「日本の海上戦力」を恐れているようだ。中国メディアの百家号は6日、この理由について分析する記事を掲載した。100年以上も前の出来事がいまだに影響を与えているのだという。

 記事はまず、日本でこのほど中国海軍の軍事力について考察する報道がなされ、そのなかで中国の海軍力は日本を上回ったと分析されていたことを紹介。この内容について、記事の中国人筆者が中国のネット上で紹介したところ、大きな反響があったそうだ。

 そして中国のネット上で多くの支持を得ていたのは「日清戦争前もそう言っていたが、戦ってみたら清国海軍は全滅した。盲目的にうぬぼれることは失敗の源」というものだったという。ほかにも「日清戦争の痛みを忘れてはならない!中国の恥だ!」との意見もあり、中国海軍が強くなったことを喜ぶコメントは少なかったようだ。

 この点について中国人筆者は、「反省の声があり、慎重な姿勢を示すのは良いこと」としつつも、当時の北洋艦隊が日本を上回っていたのは最初だけで、後の日清戦争時には日本の軍艦はトン数でも性能でも北洋艦隊を上回っていたと主張。特に戦艦の航行速度と速射砲の数、発射速度で日本は優位だったという。それで、北洋艦隊が敗れたのは「装備が遅れていたこと」にあるとしている。

 しかし、今でも多くの中国人が、日清戦争での黄海海戦は装備で優る北洋艦隊が日本に負けたと思い込んでいると指摘。このため、海軍力で中国が上回った現在でも、「日本の海上戦力は侮れない」との考えから抜け出せないのだと分析した。黄海海戦は1894年の出来事で100年以上も前のことだが、その時の敗戦はいまだに多くの中国人に影響を与えているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)