日本は工作機械の分野で世界トップレベルの競争力を持っている。2009年に「生産額」では中国に1位の座を譲り渡し、その後はドイツと2位を争っているが、日本の技術は非常に高く、中国にとってもなくてはならない存在になっている。

 中国メディアの快資訊は3日、「日本がもしハイエンド工作機械を輸出してくれなければ、中国は高速鉄道も飛行機も作れない」という噂(うわさ)があることを紹介し、その噂は果たして本当かと問いかける記事を掲載した。

 中国でこのような噂が広まるのには、それだけの理由があるようだ。記事によると、これは米国の専門家の意見で、日本とドイツのハイエンド工作機械がなければ、中国の科学技術は立ち行かないと主張しているそうだ。「特に宇宙開発はそうだ」という。

 記事は、これは中国への偏見と皮肉を含んでいると批判。急速に発展した中国経済が「米国の神経を刺激」し、中国の科学技術をおとしめようとしていると主張し、今の中国は厳しい立場に置かれていると憂いている。
 
 では、本当に中国の科学技術は、日本やドイツのハイエンド工作機械を必要としているのだろうか。記事は、中国の工作機械は「規模で世界一になった」と自賛したが、まだ外国の技術に頼っているのは事実であり、「規模こそ大きいが、産業としてはまだ強くはない」ということは認めている。そして、「時間をかけて、ゆっくり進むしかない」と結んでいる。

 工作機械の質では、日本などの海外に劣り頼らざるを得ないことは自覚しつつも、それを指摘されることには我慢がならないようだ。これが、中国人の複雑な感情なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)