日本と中国は海外の高速鉄道プロジェクトを巡って激しい受注競争を繰り広げてきたが、今後はリニアモーターカーの分野での競争が激しくなるかもしれない。中国メディアの百家号はこのほど、日中はリニアに関して2つの分野で競争しているとする記事を掲載した。

 記事はまず、中国にはすでにリニアを実用化した3本の路線があると紹介。上海トランスラピッドは有名だが、これはドイツの技術をそのまま使用したものだ。ほかにも、長沙市にあるリニアは中国産ではあるものの時速100キロであり、北京の地下鉄S1線もリニア式だがやはり中低速での運行にとどまっている。

 そのうえで、日中が競争する分野の1つがリニアの「技術」だと紹介。日本のリニア中央新幹線は、試験走行で時速603キロを出しており、すでに着工していると紹介した。一方、中国のリニアも「今年6月に時速600キロの試験走行に成功した」と記事は主張。しかし、実際には時速600キロで走行したわけではなく、時速600キロで走る予定の試験用車両のテスト走行に成功しただけという報道もあり、技術面では日本の方がずっとリードしていると言えるだろう。

 2つ目は「輸出」の分野で、高速鉄道の輸出で激しく争ってきた日中は、リニアの分野でも競争になると記事は主張。日本はすでに、米国のワシントンDCとニューヨークをリニアで結ぶ計画があると紹介した。中国のリニアは今のところ輸出の話はないと認めているが、将来的に日本と輸出を巡って争うことになるだろうとしている。

 中国は日本をライバル視しているようだが、現段階ではリニアの分野において日本の方が中国のずっと先を行っていると言えるだろう。とはいえ、高速鉄道の分野で中国はあっという間に世界トップレベルにまでになっており、日本も油断は禁物だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)