中国メディアの網易は4日、日本が11月29日にH2Aロケット43号機の打ち上げに成功したことについて、「日本の隠れた実力が暴露された」と警戒する記事を掲載した。

 このH2Aロケットは、政府の情報収集衛星「データ中継衛星」を搭載したもので、種子島宇宙センターから打ち上げられた約30分後、計画どおり衛星の分離に成功したという。記事は、中国もほぼ同じころ嫦娥(じょうが)5号の打ち上げと月面着陸に成功していると指摘しつつ、日本をライバルとして強く意識していることを示した。

 宇宙開発における日本の実力について記事は、最近では米民間宇宙船・クルードラゴンに日本人宇宙飛行士が乗って出発したばかりだと紹介。H2Aはすでに43回も打ち上げているほどの実力で、データ中継衛星を搭載した今回のロケット発射により「宇宙探査の最前線に位置することを改めて示した」と論じた。

 記事は、H2Aロケットの打ち上げ成功に加えて「はやぶさ2」も見事に成功したことが報じられたためか、「日本の宇宙開発能力は決して甘く見ることはできず、これまでに見せている実力からすると日本はミサイルの研究開発能力を有していると言える」と主張。最近、米国が大陸間弾道ミサイルの迎撃実験に成功したが、この迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の開発にも日本は参加していると指摘し、「日本は相当な軍事力を持っている」と警戒している。

 記事は結びに、日本がデータ中継衛星を打ち上げたことに再び言及し、「これはスパイ情報をより良くキャッチするため」であり、今後十分に注視する必要があると主張。「日本は再び平和憲法の制限を突破しようとするかもしれない」と、締めくくっている。記事は、日本の宇宙開発能力と軍事力を結び付けて相当警戒しているようだが、それだけ日本の実力を認めているということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)