中国のポータルサイト・百度に7日、「嫦娥5号は超えられた? 日本が3億キロ離れた場所から探査機を地球に帰還させた」とする記事が掲載された。

 記事は、中国の無人探査機「嫦娥5号」が1日に月に着陸して土壌サンプルを採取し、3日に月から離陸したと紹介。米国、ロシアに続き、地球以外の惑星で資源採掘に成功したと伝えた。一方で、「世界の目は突然日本に向いた。なぜなら、小惑星探査機『はやぶさ2』が3億キロ離れた小惑星からサンプルを持って帰ってくるからだ」とした。

 そして、ネット上では「はやぶさ2」が6年かけて3億キロ離れた小惑星を往復し、サンプルを地球に送り届けたことで、日本の宇宙探査技術が中国をはるかに上回っているとの声が出始めたと紹介した上で、「これはあまりにも大げさな話だ」と指摘。「はやぶさ2」の成功は祝賀すべきものである一方、嫦娥5号の成果とは一つのスケールで比較することは不可能であると伝えている。

 その理由としてまず、中国の嫦娥プロジェクトは大きな推進力を持つエンジン、輸送ロケット、測位ネットワーク、化学燃料、ドッキング技術、基幹技術などあらゆる面において自前で研究、開発を行ったのに対し、日本の深宇宙探査技術は主に米国の枠組みをベースとして発展させたものという違いがあると論じた。

 また、嫦娥5号は体勢のコントロールや信号の伝送、月への軟着陸、飛行装置の離陸、帰還軌道へのドッキングといった一連の問題を解決する必要があり、いずれも非常に高いレベルの技術が求められており、その難点は「はやぶさ2」よりも多かったとしている。

 記事は、日本の「はやぶさ2」が素晴らしい成果を挙げたことに対し、隣国として賞賛すべきであり、その信号伝送技術は非常に高く、中国の関係者も真摯に学び参考にすべきところであると紹介。一方で「他人の成果を必要以上に誇大化し、さらにはわれわれの成果を悪意をもって貶めようとする者に対し、われわれは科学的な態度と事実によって反論しなければならない」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123R)