中国高速鉄道は今や中国全土に広がり、中国人にとって必要不可欠な移動手段となった。しかし、すべての路線が「黒字」というわけではなく、むしろ大半の路線が「赤字」での運営となっているという。

 中国メディアの百家号はこのほど、中国高速鉄道には数多くの路線があるが、黒字化を達成したのは北京と上海を結ぶ「京滬(けいこ)高速鉄道」など一部の路線にとどまっているのが現状だと指摘する一方、それでも中国が高速鉄道の建設を堅持している理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、中国高速鉄道の路線のうち、黒字での運営ができているのは京滬高速鉄道を除くと、上海ー南京間の路線や上海ー杭州間の路線など「数えるほどしかない」ことを指摘。それでも中国が高速鉄道を建設しているのは「投資しなければならない理由」があるためだとし、それは高速鉄道の建設は「国家プロジェクト」であり、大都市のみならず、小規模な都市までも高速鉄道で結ぶことでバランスのとれた経済発展を目指しているからだと主張した。

 また、高速鉄道は最初に莫大な投資が必要なものであり、現時点で赤字だからといって将来的にもずっと赤字であるわけでもないと強調したほか、広大な国土を持つ中国のどこかで災害が発生した場合、大量の人員や救援物資を迅速に運ぶことができるのも高速鉄道のメリットだと主張。こうした理由があるゆえに、中国は路線の大半が赤字であっても高速鉄道の建設を続けているのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)