日本文化には、今でも様々なところで中国文化の名残りを見ることができるが、「日本庭園」もそうだという。中国メディアの澎湃号はこのほど、「中国の3000年を超える伝統文化が、日本で人気を博している」と紹介している。

 記事はまず、日本と中国、そして西洋の庭園の写真を並べて見比べている。中国庭園は、池を中心に完成された幻想的な美しさが感じられる。中国庭園は、理想の桃源郷を表現したもので、池・石・木・橋・亭の5つをすべて取り入れると言われている。日本庭園は、中国庭園に非常に似てはいるものの、より素朴で自然だ。対する西洋の庭園は上から見たもので、幾何学模様に造られ、自然らしさを清々しいほど排除しているのが見て取れる。

 日本庭園は、中国の影響を受けたあと、どのような変化を遂げてきたのだろう。記事は、庭園に「わびさび」の要素を取り入れたと紹介。日本には「不均衡の美学」があり、完璧さを求める中国庭園とは違って、表現に必要のないものはどんどんそぎ落とす方向に発展したと伝えた。

 その顕著な例が、日本庭園を代表する「枯山水」だという。日本人は庭園の中心であるはずの「水まで取り払って」しまったと紹介。砂と石しかなくても、砂の模様と幅、石の配置、大きさ、形で何でも表現でき、「むしろ創作の幅は広がった」と称賛した。銀閣寺の砂盛りのように、石まで取り払った「砂だけの庭園」というものまであるほどだ。記事は日本庭園について、「見えないものまで見ようとする日本人の想像力のたまものである」と感心している。

 このように見ると、日本庭園は哲学的で、中国とはまた違った発展を遂げてきたと言えるだろう。中国庭園で欠かせない要素を取り払ってしまった日本庭園は、中国人の目には斬新に映るはずだが、記事は日本人の革新力に敬服しているようだ。これは、日本人の良さの1つと言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)