2015年に日本が受注したインド初の高速鉄道建設プロジェクトはもともと2023年の開業予定だったが、土地収用の遅れなどが原因で開業も遅れる見通しとなっている。

 2020年9月に日印両政府はウェブ会議を通してムンバイーアーメダバード間高速鉄道計画の進捗およびこのプロジェクトを着実に進めていくことを確認したが、中国人ネットユーザーのなかには、このプロジェクトは日本にとっての「大きな落とし穴」だと考える人もいるようだ。

 中国メディアの捜狐は3日、インド高速鉄道建設プロジェクトは大きな落とし穴だと主張しつつ、「なぜ日本人はあえてこの穴に落ちようとするのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本が受注したインド初の高速鉄道建設プロジェクトは当初の計画どおりには進行していないと説明。土地収用すらまだ終わっていないが、農業従事者が多いインドで土地の収用が難しいのは「当然予期できたはずだ」と指摘した。

 さらに、日本人のなかにもインドでの土地収用の難しさを指摘し、「今後20年費やしてもこのプロジェクトは完成しないだろう」と嘆く人がいると紹介。加えて、インド政府には自国の出費はできるだけ少なくし、日本側に資金を負担させ、技術も供与させたいと考えているとし、このようなプロジェクトは「落とし穴」と呼ぶにふさわしいと論じた。

 では、「なぜ日本人はあえてこの大きな落とし穴に落ちようとするのか」という問いを提起し、結局のところ日本は「巨大な人口を有するインド市場に目がくらんだ」というのがこの問いの答えだと説明。また、新幹線の国際的な名声を高めたいという願いも関係していると指摘したが、このプロジェクトで日本が得るのは「大きな損失」だけだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)