ベトナムを初めて訪れた人はベトナム市街における「二輪車の多さ」に驚くようだが、ベトナムを訪れた中国人の場合、二輪車の多さに驚くというよりも「二輪車が大量に存在するのに、中国ブランドがまったく見当たらない」という点に大きな驚きを感じるようだ。

 中国メディアの快資訊はこのほど、ベトナムに存在する4500万台もの二輪車のうち中国ブランドが占める割合はわずか5%だと伝えつつ、日本メーカーの二輪車が圧倒的なシェアを獲得した理由を考察する記事を掲載した。

 記事はまず、中国とベトナムは互いに国境を接する国同士であることに加え、中国が世界の工場であったことを考えれば「ベトナムは中国ブランドの二輪車であふれていてもおかしくないはずだ」としながらも、事実はその逆であり、「ベトナムには中国ブランドの二輪車がほとんど見当たらない」と指摘した。

 続けて、この理由を説明するには「1999年にまで遡る必要がある」とし、当時のベトナムの二輪車市場では中国ブランドこそが「覇者」だったと紹介。しかし、日本ブランドが市場に進出し、わずか数年で中国ブランドは日本ブランドに市場を奪われてしまったと説明し、短期間で中国ブランドが駆逐されたのは「技術力に大きな差」が存在したためだと説明した。

 さらに、技術力では日本ブランドに全く歯が立たない中国ブランドとしては、「価格で勝負」するしかなかったが、価格を無理やり下げるために製造コストを下げ、製造コストを下げるために「質を下げる」しかなかったと指摘、その結果としてベトナムの消費者に「そっぽを向かれてしまった」と論じた。

 中国ブランドの粗悪なクオリティに懲りたベトナム人消費者はその後、二度と中国ブランドの二輪車を選ぼうとしなかっただけでなく、中国ブランドの二輪車に乗るのは「恥ずかしい」というイメージさえ定着してしまったと説明。その結果、現在のベトナム市場における中国ブランドの市場シェアはたった5%まで低下してしまったのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)